「杉児の子は何であんなに踊れるの?」
「みんな合唱団の他にダンスレッスンとか通ってるの?」などよく聞かれる。
確かにここ数十年。杉児のステージに欠かせない「振り付け」はどんどん
グレードアップしている。かなりイケてる…と自分でも思う。
でも、ダンスレッスンに行っている子はほぼ皆無。
…というか、中学生にもなれば2足のわらじを履けるほど余裕はない。
学業と合唱団の両立で精一杯だ。
かく言う私も現役時代そうだった。
踊りたい!ちゃんとダンス習いたい!という気持ちはあったが合唱団でいっぱいっぱい。
きちんとダンスレッスンを受けたことはない。(あっ、独学バレてしまいましたね)
じゃ、何であんなに踊れるの?いや、よ~く見てみて!
全員が上手いわけじゃないんですよ。
数人、踊り好きで身体能力が高い子
がいて、その子達が引っ張っているわけで、ほとんどはみんな飛びきり上手なわけでも、
得意な方でもないんです。
でも、上手く見える「すごい!」と思われるのはなぜ?
それは『表現力』『パフォーマンス力』です。そして、豊かな表情。
何を表現したいかわかるってこと。ここが違うんだと思います。
それから、細かいとこまできちんと合わせるということ。
ダンサーさんなら個々のダンス力があるので、フィーリングやテクニックで踊れるけど、
杉児の子はダンサーじゃないので細かいニュアンスやリズムを徹底的に合わせます。
振りが身体に入ってからは(←すぐ入っちゃうとこもすごいけど)
「歌って!声出して!」とにかく、歌をしっかり歌います。
そうすると、こちらが要求するリズム取りや、ニュアンスも統一される。
又、低学年の頃に麻子先生に自然に叩きこまれたリズム感!
基本の行進・裏拍のステップ。
この2本立てのリズム感はちびっ子時代に受けて来た麻子先生のレッスンで
体に染みついているんです。
この基礎がなければ上級生のポピュラーやミュージカルの振付は無理なんですよ。
それに、今は十数年前よりもはるかに『ダンス』が日常化しています。
ストリートダンスが溢れ、ダンススタジオがあちこちにあり
Hip Hopが体育の授業の必修になったほど。
それだけ、【踊る】ということが身近な存在に。
だからこそ、『合唱』『ダンス』と分けて考えるのではなく、
合唱の中での表現方法の一つとして「踊る」んですよね。
でも、勘違いしてはいけないないのは「ダンサー」ではないということ。
「合唱」あっての振付・踊り手。そこを履き違えると、
チグハクな合唱を踊りがバラバラになっちゃうので要注意!
杉児はそこのバランスが絶妙なんでしょうね。