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新作 『うらしま太郎の鬼たいじ』に寄せて③~舞台監督日記~

作曲をお願いするまでに大谷さんと出会ってからすでに1年半が過ぎていました。
それだけ、手を加え温めた作品です。

小六先生の音楽は「さすが!」の一言でした。
麻子先生の感性にピッタリマッチング! 
事務所で初見で歌っただけなのにほぼ出来上がっている感じ。
(麻子先生の初見力が半端じゃない!初見で感情移入できちゃうんです!)
そして歌い込めば歌い込むほど、メロディーがハマり、音楽が奏でる情景は言葉を超えていました。

本と曲が出来上がり、楽譜となり子どもたちの手に渡るまでに約2年の歳月。
現役の頃には全く知り得ることのなかった、物創りの大変さを知った分、
今は心から作品を愛せて本当に楽しいです。

団員達にとっては初めての経験ばかりのミュージカル作りでした。
途中、サマーコンサートや演奏旅行など、レッスン2本立てという感じで、
私や庸介君ですら切り替えが大変な中、みんな本当によくついてきてくれました。
特にOG団員。大布の稽古などは水曜日レッスン後に時間延長でやりました。

土曜日のレッスン後、私がアモーレで呑気に歌って(いや、真剣に…)いる間に、
事務所に残って小道具作り。頑張りました! 特に大布の捌きや段取りは苦労しました。
演出の一つとして『見せて魅せる転換』としつこく大学生に教え、
「段取りにならない!!」「意味を考えて動く!!」「今、この布は何を表現したいの?」
と捌くだけでも精一杯の大布に、転換しながら演じなさいとハイレベルな注文。
見事に応えてくれる大学生・高校生。その姿を見て育つ中学生。
おかげで当日見られた方々には、大布で表現した海の表情の数々。
細長い布を1人1本ずつ持ち形を作って表現した舟。大好評を博しました。 

④へつづく


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