前回のあて書きについてもう少々補足しますね。
私は杉児には「あて書き」がピッタリだと思っています。
というのは、杉児はプロの役者やダンサーではないからです。みんなフツーの子たち。フツーに学校に行き・・・いやいやフツーよりも今の子たちはかなり勉強を頑張ってます。そして「児童合唱」の宿命である世代交代が早いという点。これは仕方がないこと・・・。大人になって「児童合唱」もないですからね。<
なので「今」いる子で「今」使える子でやるしかないのです。しかも週2回のレッスンでクラシック、ポピュラー、その他の出演の練習などやる事いっぱいある中で出来る事をやる・・・。そうなると初演だろうが、再演だろうが、「今」いる子で出来る本が必要。やっぱり「あて書き」が一番なんですよ。その子が「こう言うだろうナ・・・」「あの子ならこの言い回しをわかってくれる・・・」とか役者の力量を考えながら書く・・・。当然いざ読んでみて立ち稽古に入ると「やっぱ無理」・・・カット!変更!!ってことはよくあります。でもでも嬉しいことに最終的には杉児の子たちは私が思った以上にやってくれる事の方が多いです。最初の頃にどんどん台本に手を加え改良しておくと必ずやこちらの期待以上のものを舞台に乗せてくれます。
そう言った意味では杉児の子たちはプロですね。
しかし・・・毎回毎回ミュージカルの台本作りには「産みの苦しみ」ってやつで泣かされますが、この「あて書き」の段階になると“ムフフ・・・”
“フッフッフッ・・・”と1人深夜のリビングでほくそ笑んでいる私です。