『杉児男子』 ~舞台監督日記36~
S君とS君…2人のS君は現在17才(になる年)
2人共、幼稚園の頃から在団しており、団歴10年以上のベテラン君です。
同じ学年で男の子が2人、高校生になっても残ってくれているというのは大変珍しい。
そして、2人共『S君が居なきゃ続かなかったかも…』と、お互いに信頼しあった言葉を話している。
この2人のS君…今でこそ体も大きく、立派な青年に成長しているが、小さい頃はそれはそれは可愛いらしい男の子でした(^O^)
1人のS君は、とってもシャイでいつもお母様と一緒。ピアノやヴァイオリンを愛し、小さなキリン(!?)のぬいぐるみと必ず一緒。繊細で心の優しい子。
もう1人のS君は、目がクリッとした色白の可愛い子。けれど、すこぶるやんちゃ君で、いつも周りの人に笑いを与える太陽のような子でした。
この2人が、先日とある映画の1シーンのレコーディングで“男性パート”を歌っていました。何とも不思議な感じ…。
もちろん、とっくに変声しているのも知っているし、今まで数々の“男性パート”のレコーディングやV撮りに参加しているのも知っています。
ただ、先日は私も一緒に歌わせて頂いたので、横から直接聞こえてくる、2人の声に“ほれぼれ”すると同時に、彼らの幼少時代がフラッシュバックのように脳裏をよぎり、何とも不思議な気持ちになったのです。
そんな彼らは、現在小さい子のレッスンで2,3才のイタズラ盛りの男の子らとペアを組んで必死にレッスンしています。
トイレに連れて行ったり、チョロチョロ動き回る2才児を上手く相手しながらレッスンに参加させたり…。
はたまた、S君の腕の中でグッスリと眠っている2才児や、S君の膝枕でウトウトしている3才児を見ていると、私なんか母親の心境にどっぷり漬かってしまう…。
「あなた達もついこの前まで、レッスン中、膝の上で寝てしまっていたのよ…」と。
そして、この2、3才児の子たちも、いつの日かS君達のように成長し、又、後輩達を育てていくのだろう…。
つい、目を細めて見てしまう。ここまでくると、もうすっかり“おばあちゃん”の心境σ(^◇^;)。。。
大きい子のレッスンや合宿ともなれば、小1~のやんちゃ軍団を時には厳しく喝!!!! しっかりとまとめてくれている2人。
“9割方女子”という合唱団の中では、肩身の狭い思いも多々あるだろうけど、歴代のOB達の「杉児男子」への熱い思いや期待を受けて、これからも益々頑張って欲しいと思ってます。
2人ならできる!今までのOBにできなかった事、どんどん実現して下され!o(^-^)o
追記:「私も一緒に歌わせて頂いたレコーディング」 私のパートは男性Bass…!!!へっ!? まっ、半分冗談でしょ…と思いつつ、歌ってみると、出るわ出るわ“地底の響き” 下のHは無理でしたが、Desぐらいから歌えちゃう自分…。ちょっと怖かったデス(^_^;) その直後の会話は声帯がビローンと伸びたのか、低い低い…! 参りましたぁ~f^_^;