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『夢の特別レッスン!?』 舞台監督日記34

ついこの前、外部出演のリハとレッスン日が重なり、主要メンバーがごっそりと抜けてしまったレッスンがありました。
たまに、出演とレッスン日が重なってしまうこともあるのですが、大体いつも10~20人抜ける程度。麻子先生もいらっしゃらない時もありますが、そんな時は振りが中心のレッスンなので、そんなにレッスンに支障をきたすこともなく、なんとかやっています。
が、この前はなんと50人!!・・・50人も抜けてしまった(-.-:)

しかも、麻子先生まで・・・(T0T)
いや参りました! 残されたのは、当日お休みも多く小学生が12人とSくん&M&Mちゃん。(^.^:)

ヒャぁッ、前代未聞です! 一体何をやればよいのやら・・・。
大きい子が12人なら充分レッスンは成り立つものの、小学生12人・・・。
歌ったら踊れない。踊ったら歌えない。私がピアノを弾くと何とか歌ってくれるのですが、私がピアノに必死になって、みんなを全く見られない。(^.^:)  困った困った・・・・。

麻子先生は“ミュージカルの振りを中心に”とおっしゃっていましたが、“ミュージカルねぇ・・・どこやろうか・・・”
と、悩んでいると志水先生が「第3部の振りは?」と声をかけて下さいました。
“あっ!なるほど(^0^)・・・でも、えっ!?(-.-:)”
というのも、まだ誰も知らない振りなんですよ。動きや隊形などの構成すら麻子先生にもまだ話していない。
“やっちゃう!?いいの!?”と内心思いながら、“こんなチャンス滅多にない!!”と思い、思い切って始めちゃいました。
残された12人の小学生にも「みんなチャンスだよ頑張ろう!!」
と声をかけて、いざ始めると、いやはや進まない進まない・・(^.^:)
12人の小学生たちも、普段と全く違う環境にちょっとドキドキ。
けれど、1人1人の顔良く見ると、なんだか皆とても楽しそう!

いつもなら、1回2回で次へ進めてしまうレベルの振りだったのですが、
「お、こんなことが判りにくいのか・・・」などと、私も新しい発見をしながらゆっくりゆっくり進めていけて、私もなんだか楽しい!

そんな中、1人の子が「さっき、なんで“チャンス”って言ったんですか?」との質問。ちょっと、振りうつしを中断し「大きい人たちは、まだ誰も知らない振りなんだよ。それをみんなが先に覚えちゃう!

いつも後ろの方で細かい所が“見えない”“わからない”だったけど、今日はみんな1人1人にちゃんと教えてあげられる。
みんなにとってこんなチャンスは滅多にないでしょ?」と説明すると、又違う子が「じゃぁ、頑張って覚えて前に出る!!」と嬉しい発言。
「そう、そうなんだよ!合唱団はね学校とは違うんだ。『全員良く頑張りました。良く出来ました』って、みんな平等・・・ってわけにはいかないんだよ」などと、このレッスンを通して、杉並児童合唱団団員としての“ノウハウ”・・・“心得”みたいなものを伝えることができました。

みんなにとっても特別レッスンだったけど、私にとっても、心に残る特別なレッスンとなりました。

レッスンの後半には益々盛り上がり,見事な集中力で3曲の振りをマスターし、最後は3曲通して、ピアノを入れしっかり歌って踊れました!!!

さぁ!演奏会までこの日のことを忘れず、集中力を保ってレッスンに取り組んでくれ!!

頑張れよ(^0^)

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